都筑区放課後等デイサービス FORTUNA ターゲット行動の設定①

こんばんは。都筑区放課後等デイサービス FORTUNAの心理担当です。

今回は、前にやった社会的スキルについて少し深堀しましょう。
こどもたちに問題行動が見られた場合のSSTにおけるターゲット行動の設定について考えてみましょう。


(例)
家ではおとなしい小学2年生の男の子A君。学校では友だちに対する他害傾向が非常に強い。兄弟はなし。家ではおとなしいため保護者の問題意識は低い


さて、A君に学んでもらいたい行動は何でしょうか? 他害行為をやめることだということは明らかですね。
こんな時の考え方は、前回の話でもでてきましたが、ここでも「代替行動」という言葉がでてきます。他害行為がおさまらないA君にどんなことを「代替行動」として設定すれば良いかという考え方です。

まずターゲット行動設定のためのアセスメントをとることから始めましょう。
またまた出てきました。 「きっかけ」 ⇒ 「行動」 ⇒ 「結果」という考え方です。このA君の場合の考え方の1例を紹介します。
(友だちから相手にされていない)がきっかけで、行動として(友だちを叩く)、そして結果、みんなから注目されるという構図です。
叩くという行動の機能≒理由は友だちから相手にされていないことから「友だちたちに注目されたい。かまってほしい」なのでしょう。でも友だちを叩くという行為は間違っていますよね。だから代替行動を考えなければなりません。ここではA君は注目されたいわけですから、「注目が獲得できる代替行動が必要」です。
一番わかりやすいのは、友だちの仲間に入ることです。仲間への入り方をターゲットとして代替行動を学んでもらうことが大切なのです。

次回もターゲット行動の設定についてお話しします。

都筑区放課後等デイサービス FORTUNA 心理担当